加齢で顔が黄ばみだした原因は?透明感を取戻す素肌ケア

昔はお肌が黄色くなることなんてなかった、でも最近になって「黄ばんだ」ようになる・・

お肌の調子が悪いと誰しも「くすみ」は経験するもの。でも「黄色くなる」ということに戸惑われている方もいるかもしれません。

ファンデーションを明るくすると、かえって素肌の暗さが目立ってしまったり・・

「お肌じゃなくて、体の調子が悪くなってない?肝臓とか?」

もともと日本人は黄色人種ですので、肌の色は誰しも黄みがかっています。ところが、今までにない「黄ばみ」がでるのはどうしてなのでしょうか。

「黄ばみ肌」の原因と、ケアの仕方についてお話ししていきたいと思います。

1.普通のくすみと、どう違うの?

まずはじめに、「肝臓かどこかが悪いのかな?」と思うかもしれませんが、基本的には無関係です。

肝臓の働きが悪くなると「黄疸」と呼ばれる、目に現れる黄ばみなのです。お肌が黄ばむのとは違います。

お肌が加齢によって黄ばむのを「黄ぐすみ」と言います。

名前のとおり、黄色くくすんだお肌のことを「黄ぐすみ」と呼んでいるのです。普通のくすみとは違い、『お肌の老化』によるくすみですので注意が必要です。

~くすみには2つの種類がある~

●通常のくすみ(灰色、浅黒い、黒っぽい色)

⇒お肌のターンオーバーが遅くなる、乾燥 が原因。

●黄ぐすみ

⇒加齢による、お肌の老化現象によるもの。

「黄ぐすみ」は、30代以降の女性に起こりやすい、お肌の老化現象の一つなのです。老化と言っても2種類があり、それぞれがお肌を黄色くさせる原因となっています。

お肌の老化は「酸化」と「糖化」に分かれます。それぞれについて、見ていくことにしましょう。

酸化

お肌が「自然にさび付く」のが「酸化」の特徴です。

わたしたちが呼吸する時には「酸素」を取り込みます。酸素を入れて吐き出すときに、「活性酸素」という悪玉の酸素ができます。

悪玉の酸素が体内に増えると、体の臓器やお肌を錆び付かせる働きがあるのです。お肌の真皮にあるタンパク質の性質が変わり、黄みがかった色になります。

20代の頃までは、体内に活性酸素が発生してもそれを打ち消す「酵素」があったのですが、年とともに酵素を作り出す力が弱くなってしまうのです。

最近では、別の説も出て来ました

酸化=活性酸素によるお肌の黄ばみなのですが、最近になって資生堂がくわしい仕組みを解明しました。

「カルボニカル化」といい、酸化した物質がお肌のタンパク質と合体してALEという物質を作り出すのです。

どちらもタンパク質を変性させて肌を黄色くくすませてしまうのですが、ALEによる影響を大きく受ける、ということが明らかになり注目を集めています。

糖化

自然老化が「酸化」なのに対し、糖化は「体内に入れた糖分」がタンパク質を合体することを指します。

ここまで聞くと問題なさそうに思うかもしれませんが、お肌にとっては大ダメージなのです。

タンパク質、特にコラーゲンが糖化をすると、AGE(=終末糖化産物)というものが生まれます。結果的に、お肌のコラーゲンが「焼けたトースト」みたいに焦げ付いてしまうのです。

お肌がこげて本来の働きを失った状態、これを『糖化』と言いお肌が黄ばんだように見えてしまうのです。糖化は、お肌のたるみと黄ぐすみの両方を引き起こします。

2.どんなケアをすればいい?

お肌の酸化にせよ、糖化にせよ、お肌の状態だけでどちらかなのか判断するのは難しいです。

両方のケアを、出来る範囲で行うのがよいでしょう。

どちらのケアも、スキンケアでは改善するのが難しいです。お肌の「真皮」部分ですので、スキンケアでは届かない部分だからです。

真皮に届かせるには、「お肌の内側」からのケアが必要になってきます。具体的に見ていくことにしましょう。

酸化(カルボニカル)の対策

お肌の酸化は、抗酸化成分をとることでケアできます。カルボニカル化の場合は、オリーブ葉エキスが有効とされていますがスキンケアに限った話です。

今わたしたちにできる「老化対策」は、酸化を防ぐ「抗酸化成分」をできるだけ体内に取り入れていくことに尽きます。

~抗酸化成分を含む、おもなもの~

ビタミンC・E、ポリフェノール・アスタキサンチン(魚介類)・リコピン(トマト・スイカ) など

マルチビタミンのようにサプリで摂取するのも良いですが、普段の食生活をしっかりすれば摂取できるものも多く、まずは食生活を見直してみると良いかもしれません。

ちなみに、上記のすべてを摂る、という意味ではありません。抗酸化作用があるものは(働きの強さ弱さの違いがあるにせよ)どれを摂取してもよいのです。

糖化の対策

糖化を防ぐ成分は「抗糖化成分」といいますが、今の段階ではコレという成分まで突き止められていません。

抗糖化成分よりも、働きを失った「コラーゲン」を復活させるケアをする方が効率がよいです。

お肌のコラーゲンは、繊維芽細胞と呼ばれる場所で働いています。実はコラーゲンは新しい物がうまれ、古い物が分解されるという『新陳代謝』が常に行われている場所なのです。

年と共に衰える繊維芽細胞の働きを活発にすることで、元気なコラーゲンを産むことができ、黄ばんだ肌を取り戻すことが可能になります。

食べ物やコラーゲンサプリなどを口から入れると、直接コラーゲンになるわけではありませんが、繊維芽細胞を活性化してコラーゲンの代謝を促進させるのです。

メイク選び

食べ物などで根本から対策をしつつも、「黄ばんだ肌」が目立たないようにメイクを工夫しましょう。

ファンデ選びが難しいところですが、同系統のイエローだと、暗く見えてしまいますので注意が必要です。黄色の地肌に黄色を重ねると、さらにくすんだ黄色に見えてしまいます。

下地にピンクを薄くのばして、ファンデーションはオークル系で青みがあるものを選びましょう。