年をとるとなぜ顔だけ大きくなる?真の原因と小顔になるケアを紹介

年を重ねれば重ねるほど、体は変わってないのに顔だけ大きくなる気がする・・気のせい?

芸能人なんかを見ても、昔は普通だったのに最近どんどん顔デカになっている方がいます。自分のことが気になると、同じような人のことが気になるものです。

体全体がぶくぶく太ったのであれば、顔も大きくなるのはわかります。でも、そんな極端な変化がないのに顔が大きく見えるのは不思議ですよね・・。

果たして、錯覚なのか?それともちゃんと理由があるのか?検証してみました。

1.顔が大きくなるのは、どこに原因がある?

顔が大きく見えるのに考えられる要因を、一つ一つ見ていくことにしましょう。

骨格が変わった?

顔の作りそのものが、年と共に変わっていくのでしょうか。

たとえば骨格の付き方が大きくなったり、骨が太くなったりすることなど・・は、基本的にはありえません。

加齢で骨密度が低下して骨がもろくなることはありますが、成人女性の骨が変化することは考えられません。

顔の筋肉の問題?

顔の筋肉(=表情筋)を、鍛えてすぎているから?

顔のたるみを防止するために、フェイスニングや器具などで表情筋を鍛えている方も、多いかもしれません。

顔の筋肉が鍛えすぎて、肥大することは考えられません。

もともと顔の筋肉は、食べ物を噛む程度の力しかないのです。よほど激しいトレーニングをしない限り、肥大するほど筋肉が増えることはありえないのです。

表情筋はむしろ、適度に鍛えることで「引き締め」効果があります。つまり、鍛えれば鍛えるほど”顔が小さく”見えやすくなるのです。

髪の問題

意外と見落としがちなのが「髪のボリュームが減ってくることで、顔が大きく見える」ということ。

男性のように大きく薄くなることはなくても、女性も髪全体がぺしゃんこになって髪のボリュームが出にくくなります。

頭全体に占める髪の割合が減ると、相対的に「顔」というのは大きく見えてしまいます・・。

上半身のたるみ

たるみが来るのは、顔だけではありません。上半身にも「たるみ」はやってくるのです。

お腹まわりがぽっこりするだけでなく、下腹や下半身にもお肉がつきやすくなってきます。

ヒトの体を全体で見たとき、顔に近い上半身周りが痩せてきて「お腹から下」が、太ってくる傾向にあります。

顔回りがスッキリしてくるので、相対的に顔を大きく感じやすいものなのです。

顔自体が肥大している

原因として一番大きいのが「顔の肥大」です。

ご本人は顔が太っているという自覚がないかもしれませんが、知らず知らずのうちに変化をしているものなのです。

むしろ見慣れているだけに、些細な変化に気がつきにくく、小さな変化が積み重なって大きな変化になった時に、はじめて気づくこともあります。

肥大する原因は、大きく分けて3つあります。「脂肪」「むくみ」「たるみ」それぞれについて、見ていくことにしましょう。

「脂肪」による肥大

年とともに、顔にお肉がつきやすくなります。いわゆる「脂肪代謝」が悪くなってくるのです。

脂質は大きくわけると中性脂肪とコレステロールがあります。特に中性脂肪は、体がエネルギーを必要とする時にすぐ使えるよう「脂肪」として体に蓄えられています。

年齢を負うごとに基礎代謝量が減るので、エネルギーとして使われる量が減少します。このため、若い頃と同じだけ食事をしても脂肪が溜まりやすい体になってしまうのです。(=代謝が悪い)

頬周りやアゴ周りに皮下脂肪がつきやすいので、輪郭がぼやけて「大顔」に見えるのです。

「むくみ」による肥大

体の水分代謝が悪いと、水分が体から抜けにくくなり「むくみ」が起きやすくなります。パンパンな顔と言われるのはむくみが原因なのです。

わたしたちの体の中は、老廃物が常に溜まっていきます。水分が老廃物をしっかり排出せずに、そのまま残るとむくみやすくなります。

水分によるむくみが、顔全体に厚みをだすので「大きく」見えるようになります。

「たるみ」による肥大

加齢によりお肌の弾力を生み出す「コラーゲン」が劣化していきます。コラーゲンが弱くなると、お肌を押しても跳ね返りが悪くなり、たるみます。

たるみは顔全体が、下に下がってくるようになるので、面長な輪郭に見えたりして大きく感じられやすいのです。

2.どうやって小顔に見せればいい?

顔が大きく見えるのは、加齢により「顔自体が肥大している」可能性がとても高いのです。

では、どういうケアをすれば「大きな顔」を少しでも小さく見えるようにできるのでしょうか。

「脂肪」が増えるのを防ぐには

脂肪を増やさないようにするには、普段から「脂質」をたくさん含むものを避けて、摂取カロリーを抑えるように心がけましょう。

実は栄養素によって、1グラムあたりに摂取できるカロリーの量は異なります。

~1グラム当たりの、摂取カロリー量~

・たんぱく質/炭水化物/糖質 ⇒ 4kcal

・脂質 ⇒ 9kcal

※たとえば「たんぱく質」なら、1グラム摂ることで、4キロカロリー摂取できるという意味です。

できるだけ脂質を含む物を避けて、炭水化物やタンパク質を含む物を中心に食べるようにしましょう。

「水分」によるむくみを防ぐには

たっぷりと体に水を送り込むことで、余分な老廃物を水分をしっかり吐き出すことが重要です。

普段から小分けにして1日2リットルの水を飲むか、カリウムなど水分の排出をサポートする栄養分を食べることでケアできます。

カリウムは野菜や果物(ウリ類)に、たっぷりと含まれています。

「たるみ」によるむくみを防ぐには

たるみの直接の原因は「コラーゲンの劣化」によるものですので、新しいコラーゲンが生まれるように働きかける必要があります。

コラーゲンを生み出すのは「繊維芽細胞」と呼ばれる場所で、いかに活性化するかがカギになります。

スキンケアでは繊維芽細胞がある場所まで届きません。そのため、サプリや普段の食事でコラーゲンを補うことが必要です。

コラーゲンは豚足やフカヒレ、すっぽんなどのゼラチンに多く含まれています。