寝起きの顔がたるんでひどい|朝からハリを取り戻すには

朝、鏡越しに見る自分の姿にビックリしてしまう・・こんな自分、見たくない。

どうして寝起きって、あんなにブサイクになってしまうのでしょうか。女優さんとか、朝のすっぴんとかもキレイなのかなと勝手に想像してしまいます。

顔はむくんで目がパンパン、という方もいるかもしれません。ですが年齢を重ねてくると「顔のたるみ」が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。

前の日の夜に、スキンケアでお肌の調子を整えても、翌朝に「おばさん顔」に再開してしまう切なさ・・

だらしない口元、くっきりと浮かび上がるほうれい線。朝の支度で、肌の状態が悪いと時間もかかってしまうと思うんです。

どうして寝起きの肌はひどくなるのか?朝から「きれいなスッピン」でいるにはどうすれば良いのか?をお話ししていきたいと思います。

1.どうして寝ている間にお肌が垂れる?

どうして朝になると、しわやたるみがハッキリ強調されてしまうのでしょうか。いくつか原因があります。

重力にまけてしまう

加齢と共に、お肌に弾力がなくなっていくのはご存じだと思います。ハリがなくなり、重力に逆らって跳ね返す力が弱くなってしまうからです。

寝ている間も、お肌は重力の影響を受けています。特に寝ている間は、基本的に表情を動かすことがないので顔の圧力がそのままお肌にかかり続け、下に下に下がってしまうのです・・。

ほうれい線やゴルゴ線、マリオネットラインといった「たるみ線」が起こるのは、重力に負けている証拠なのです。

顔が乾燥している

年齢を重ねるとお肌の老化が進行しますが、角質層がある「表皮」に厚みがなくなります。また角質層の中にあり、水分を蓄えるセラミドの数も減少するため、水分が逃げやすくなるのです。

夜寝ている間にお肌が乾燥し、水分が逃げてしまうと「たるみ」が目立ってしまいます。皮膚の表面が乾いてしまうので、たるんだ線が深く刻まれて見えやすいからです。

寝具が顔を圧迫している

お肌の弾力が弱いと、布団のシーツや枕の圧力で「顔に跡」がつきやすくなります。いわゆる「寝跡」というものです。

布団を顔にかぶったまま床についたり、うつぶせ寝や横向き寝の人ですと顔が常に枕やシーツと触れている状態になります。

若い頃は弾力があって跳ね返る力がありますが、年と共に跳ね返りがなくなりお肌が”押されたまま”の状態になるのです。

~顔がむくんで、ひどい人~

乾燥やたるみが目立つ人もいますが、反対に「顔のむくみ」が出やすい方もいます。

寝るときは重力で体の水分が足元に下がりますが、寝ることで体の水分が水平になり顔に移動しやすくなります。

特に枕が低い方、枕を外して眠ってしまう方ですと上半身の水分が頭に溜まりやすくなるのです。

水分の代謝が悪いことが原因ですので、塩分やアルコールの摂取を抑えることや運動をしっかりすることで対応しましょう。あとはできるだけ枕を高くすることを心がけて。

2.成長ホルモンは寝ると出るというけど・・

「寝ている間に成長ホルモンが出るから、たくさん眠れば美肌になる」という話を聞いたことがあるかもしれません。

お肌のゴールデンタイムと呼ばれる、夜10時から2時までに眠りにつくことで、成長ホルモンの分泌が活性します。

たしかにお肌の健康には良いのですが、あくまで「お肌のターンオーバーが促進」されるレベルなのです。お肌の真皮には影響がありません。

つまり、成長ホルモンがでても顔のたるみには大きな影響がないのです。キレイなお肌をつくるのにはいいですが、寝起きが悪いのとは別問題なのです・・。

3.寝るときに気をつけたいところ

朝起きて、ひどい顔でガッカリしないようにするには、どういうケアをすれば良いのでしょうか。効果的なケアをいくつかまとめましたので、参考にしてみてください。

寝室の乾燥を防ぐ

長い時間過ごすことになる、寝室は乾燥しやすい場所です。対策としては「加湿器」をたきながら寝ることで、お肌の乾燥を防ぐのが有効でしょう。

寝相に注意

人によって「寝るときの心地よいポジション」というのがあります。ただ、シーツや枕に顔を無意識に押しつけてしまわないように、寝相を仰向けにキープする必要があります。

猫背の人だったり、枕の高さが合っていないと無意識に寝返りを打ってしまいます。普段から正しい姿勢を意識してとるようにしたり、適切な枕の高さになるよう見直す工夫も必要です。

寝る前にパックはしない

「パックをすればお肌にうるおいを保って寝れる-」実はこれ、パックをするほど肌から水分が逃げやすくなります。

お肌に水分を与えるだけで「フタ」をするものがないと、もともと肌にある水分を引き連れて蒸発してしまいますので注意しましょう。

スキンケアをがんばるよりも、加湿器などお肌が乾燥しにくい空間を作る工夫の方が大事です。

コラーゲン不足をケアする

お肌のたるみは、日々衰えていくコラーゲンにあります。コラーゲンは数も減りますし、今お肌に残っているコラーゲンも劣化していきます。

コラーゲン不足は、普段から食べ物やサプリメントなどでしっかり補う事が必要です。特に30代後半からコラーゲンの生産量はぐっと落ちますので、コツコツおぎなうケアが良いのです。

コラーゲンを食べても、そのままお肌のコラーゲンになるわけではありません。ですが、コラーゲンを生み出す元を活性化するため、新しいコラーゲンが生まれやすくなりお肌の弾力を取り戻すことができます。