顔のたるみ防止にはガムをかむのが良い?顎舌骨筋を鍛えるメリットとは

あご(顔)のたるみを防ぐのに、ガムって本当に効果があるの?

最近どうも 顔のたるみが気になってきたけれども、タルミ解消として「ガムを噛むのが良い」と聞いたことがあるかもしれません。実際のところ、どうなのか気になりますよね・・

30歳を過ぎると お肌の老化が徐々に私たちを襲います。皮膚の弾力が減少するのも一つですが、皮膚の土台となる「表情筋」も衰えてしまうので重力に負けてしまうのです。

結論を言いますと、ガムを噛むことで「たるみ」には効果があります。

具体的に、どの筋肉(=表情筋)が鍛えられて、どのような効果があるのかを紹介します。

~目次~

1.ガムを噛むと、どこが鍛えられる?

2.ガムを使った鍛え方

1.ガムを噛むと、どこが鍛えられる?

噛む動作をすることによって、口周りと顎周りの表情筋を鍛えることができるようになります。

表情筋とは、顔を張り巡らせている筋肉のことです。おでこからあごまでいろいろな筋肉が複雑に絡み合いながら、顔を支えているのです。

ガムを噛むことで鍛えられる筋肉は「顎舌骨筋」と「咀嚼筋」の2つです。

「顎舌骨筋(がくぜつこつきん)」。顎のちょうど真下にある部分の筋肉で、「下あご」を支えるために働く筋肉です。

ガムをかむことで、下あごを支える筋肉がつき「二重アゴのたるみ」に有効です。

また「咀嚼筋(そしゃくきん)」も鍛えることができます。文字通り食べ物をかむときに使う筋肉で、同じく「下あご」を中心に支える働きがあります。

おもな咀嚼筋

●側頭筋・・こめかみ周辺にあり、下あごを引き上げる

●咬筋・・下アゴの外側にあり、固いものをかみ砕くときに活躍。

●外側翼突筋・・下アゴの全ての運動を助ける

ガムをかむことで、主にアゴ周りの筋肉を強化するので「二重あごのケア」「フェイスラインのたるみの防止」などの効果が期待できるのです。

頬回りも間接的に鍛えることができますが、メインはアゴ周りということを抑えておきましょう。

普段の生活では なかなか鍛えるのが難しい場所ですので、ガムを使うことで「簡単に」「無理なく」鍛えられます。

顎関節症のケアにもなる

ガムを噛む習慣をつけることで、顎関節症(がくかんせつしょう)のケアにもなります。

大きく口を開けられない、口を開けた時に痛みがでるのが「顎関節症」です。

アゴ周りの筋肉を鍛えることで、口を開けるときに顎関節にかかる負荷が少なくなるからです。

ただし「やりすぎ」ると逆効果になってしまうので、その辺は注意が必要になります。

2.ガムを使った鍛え方

では、どうやってガムで鍛えるのが効果的なのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

いきなり負荷を与えることはせず、徐々に負荷を強くすることをおすすめします。

ガムは「タブレット型(粒型)」と「板状」のものの2種類があります。

はじめは負荷が少ないタブレットの粒を何粒か噛むようにして、徐々に板状のものに切り替えていくとよいでしょう。

どれくらいの時間、かめばいい?

鍛えたいからといって、1時間も2時間もかけるのは良くありません。あごへの負荷を長時間かけると顎関節やあごの筋肉を痛める恐れがあるからです。

ガムをかむ推奨時間というのは、明確には決まっていません。ですがおおよその目安は「5~10分」にするのが良いでしょう。

日本歯科医師会が推薦しているロッテのキシリトールガムは1日5分と目安としていますが、もともとがアゴを鍛えることを前提としていないので、あまり参考にはなりません。

あごが疲れるまで噛むのは逆効果です。

一気に鍛えるというより、1日に何回かに分けて5~10分しっかり噛むという習慣をつける方が効果的です。

その他の注意点

あとは片側だけで噛まずに 左側と右側をまんべんなく使うことを心がけてください。

1日2日なら問題ありませんが、徐々に噛み癖による「筋肉の偏り」がでてしまいますので・・。

はじめの5分間は左側、残りの5分間は右側、と時間で分けるというのも効果的です。ただし、あまり厳密にやるものではないので、極端に偏りすぎないことを心がけてみてください。

ガムは安いですし、手軽に表情筋を鍛えることができます。無理なく楽しむぐらいの感じで、たるみケアをしていくとよいかもしれません。

ちなみに、もっとしっかり顔の筋肉を鍛えたい、アゴ周り以外にも頬や目の下などもケアしたい方は「美顔器」を使うというのも一つです。