マリオネットラインの解消に【やっていいケア・ダメなケア】

口の横から、縦に伸びている線・・それはマリオネットライン。まるで腹話術人形のようにできて、なんとも目立つもの。

鏡で自分の顔を見るたび、嫌な気持ちになってしまいませんか?深刻な問題です。自分に自信が持てなくなるし。

人によっては「ほうれい線」と繋がって見える人もいるようです。ただでさえ目立つのに、さらにひどいことになります。

確実に実年齢より老けて見えるこの線、どうやって解消できるのでしょうか。

1.そもそもマリオネットラインとは?

口の端から縦に伸びるこの線、パッと見「しわ」のように見えますが中身は「たるみ」なのです。

ほうれい線・ゴルゴ線・マリオネットラインの3つは「たるみ線」と呼ばれています。

中でもマリオネットラインは、30代以降と比較的遅い段階で出来るケースが多いのです。

マリオネットラインの正体は「脂肪」

“口の下に線”が入ったように見えるのは、「ほっぺたの脂肪」が垂れ下がってきて、口角の皮膚の上に乗り上げた状態なのです。

この脂肪の名前を「バッカルファット」と言います。

こめかみと口角のラインにある脂肪で、若いころは”頬の上側”にあったものが、加齢とともに”口角の近く”まで下がってしまうのです。

バッファカルトが小鼻の横にまで下がってしまうと「ほうれい線」となって出てきます。ほうれい線もマリオネットラインも、バッファカルトがどの位置まで下がっているかによるのです。

マリオネットラインのもともとの原因は「筋肉の衰え」

ではどうして、脂肪が垂れ下がってしまうのでしょう?

脂肪が下がってくるのは、皮膚を下から支える「筋肉」が加齢によって衰え、『脂肪を支える力』が失われてしまったからなのです。

人間の肌は、「皮膚・脂肪・筋肉」の3層構造になっています。一番下にある筋肉が弱くなると、皮膚や脂肪のたるみに繋がってしまうのです・・。

もともとが「皮下脂肪」ですので、「ほっぺた周りの肉付きがよい」人ほど、マリオネットラインが目立ちやすくなります。

2.どんなケアをすればよい?

では、どうやったらマリオネットラインを消すことができるのでしょうか。

◎皮下脂肪(バッカルファット)を減らす

◎筋肉を鍛えて、肌を引き上げる

の2つの方法が考えられます。

皮下脂肪(バッカルファット)を減らす

食事で「顔やせ」するのは難しい

ほっぺた周りだけ痩せれば、皮下脂肪がなくなってマリオネットラインも解消します。

単なるダイエットと違い「狙った場所」だけ脂肪を無くすことはできません。

下手に脂質を控えるなど、食事制限をしてしまうと「肉付きが悪い他の場所」がやせこけてしまうので注意しましょう。

美容整形で、バッカルファットを除去する

「バッカルファット除去手術」という名前で、美容クリニックで取り除くことができます。

ただ、この手術は『脂肪をとればOK』という単純なものではなく、美容整形の中でも難易度が難しいものと言われています。

脂肪を取り除く量の加減が難しく、もともとの顔の脂肪の量を見ながら「とりすぎず、少なすぎず」という絶妙なバランス感覚が求められます。

よくあるのは、バッカルファットを取りすぎて「頬がこけたり」「頬周りが急にたるんで老けて見えたり」するリスクがあること。

よほど腕のいい先生に執刀してもらわなければ、難しいのです。

口の内側を1センチ程度切開して、そこから脂肪を取りだすというものです。口の中は後で溶ける糸で縫い合わせます。有名どころですと「高須クリニック」でも行っています。

魚の「はらわた」のような脂肪を口の中から引っ張り出して、カットして取り除く手術です。以前私は映像を見たことがありますが、かなりグロテスクでした・・

美容整形で、脂肪吸引する

バッカルファットではなく、もっと浅い部分にある皮下脂肪を吸引して、マリオネットラインを改善する方法もあります。

この場合は、耳の裏側から切開して皮下脂肪を吸引する方法です。バッカルファットよりも浅い部分の脂肪を取り除くので、マリオネットラインがそこまでひどくない人に向いています。

ただバッカルファットを直接取り除いても、皮下脂肪を除いても、結局は執刀するドクターの腕にかなり左右されるのはいうまでもありません。

マリオネットラインの解消には即効性がありますが、リスクも踏まえた上で検討されるのがよいでしょう。個人的には費用の面もあわせて、あまりオススメはできません・・。

●バッカルファット除去・・およそ30万円
●頬の脂肪吸引・・28~42万円
※いずれも高須クリニックのHPより

筋肉を鍛えて、肌を引き上げる

上の図は、頬の断面図です。外側から「皮膚・皮下脂肪・筋肉」の三層構造になっています。

バッカルファット(脂肪)が下に下がっているので、土台となる筋肉で「持ち上げる」ことで、脂肪が下がらないようにすれば、マリオネットラインは目立たなくなります。

顔の筋肉は「表情筋」という筋肉が張り巡らされています。

表情筋でも鍛えるべき場所は3つあり、

●口角下制筋(こうかくかせいきん)
●広頸筋(こうけいきん)
●頬筋(きょうきん)

があります。

いずれも口角や頬周りを走っている筋肉で、鍛えることによって「口元のリフトアップ」が目指せるのです。

では、何を使って鍛えるのが一番よいのでしょうか?

マッサージ・・×

よく「たるみを引き上げるエクササイズ」といった記事がネットにあったり、雑誌でも書かれていますがオススメできません。

なぜかというと、筋肉には効果があっても「皮膚に負担をかけてしまう」からです。

年とともにお肌の「コラーゲン」は減少していきます。コラーゲンが減って弾力がない肌を急に”引っ張ったり””持ち上げる”ことで、コラーゲンが断裂しやすくなります。

皮膚のコラーゲンをいためると、筋肉を引き締めたとしても皮膚がたるんでしまうのでかえってマリオネットラインが目立ってしまうのです。

フェイスニング・・△

皮膚に指で直接触れず、ほっぺたを膨らましたり、あごを突き上げたりして筋肉を使う「フェイスニング」。

肌に触らないのでコラーゲンを守ることはできますが、「狙った筋肉を鍛えるのが難しい」という問題があります。

何も使わずに顔の動きだけで、皮膚の奥にある筋肉が強くなるように動かすのはかなりの経験と力が必要なので、初心者似はツライものがあります。

器具を使った筋トレ・・○

一番手頃なのが、ペットボトルの空き容器に水を入れたエクササイズです。

1.500mlのペットに、10分の1ほどの水をいれます。

2.そのままペットを口でくわえて、垂直に持ち上げます。この時に歯でつかむと傷めてしまうので、唇の力だけを使ってくわえるようにしましょう。

3.テーブルの上から口でくわえて、立ち上がった状態でそのまま10秒キープしましょう。

4.いったんテーブルの上において、また唇だけで持ち上げる。この状態を3~4回続けます。

慣れてくれば、少しだけ水の量を増やすとさらに鍛えられます。ただし、あごに違和感を感じた場合はすぐにトレーニングするのをやめましょう。

口周りの筋肉すべてに負荷がかかるので、しっかり筋肉を鍛えられます。ただ効果がある分キツイのはたしかで、続けるにはそれなりの意志が必要になってくるかもしれませんん。

マリオネットラインには美顔器も有効・・◎

一番おすすめしたいのは、美顔器を使って「頬周りの筋肉を鍛える」ことです。

美顔器といっても、お肌に美容成分を届けるだけが美顔器ではありません。「表情筋を鍛える美顔器」というのもいくつか売られています。

EMSという、弱い電流を直接筋肉に与えて負荷をかけて、筋肉を引き締めるものです。

もともとはケガで筋肉を思うように動かせない人のためにEMSという器具が作られましたが、その技術を使って「顔用のEMS美顔器」が開発されました。

美顔器で鍛えることによって、

●口角や頬周りなど、狙った場所を簡単に鍛えられる
●心地よい刺激とハリ感なので、鍛えるのが辛くない
●テレビを見ながらなど、1日5分の「ながら」運動ができる

というメリットがあります。

当初は私も顔を鍛える器具やペットボトルで頑張っていましたが、辛くて続かなくてやめました。

EMS美顔器にしてからは、毎日楽しみながら筋肉を鍛えられて、心地よい「ハリ感」を実感してます。

もちろんお金はかかりますが、美容整形に比べるとはるかに安いですし、一度買ってしまえばずっと使えるものです。


管理人オススメの美顔器 >>

美顔器によっては、コラーゲンをイオン導入して皮膚に送れるものも搭載しているので、皮膚の引き締めもできます。

土台となる筋肉を鍛えることで、皮下脂肪が垂れ下がるのを防ぎ、マリオネットラインを改善することができます。

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