EMSの美顔器って何?本当に顔のたるみに効く?
1.EMSって何?本当にEMSでリフトアップできるの?
EMSとは、「低周波」を流すことことで「顔の筋肉に直接」刺激を与えて鍛えるものです。
弱い電流をあてることで、筋肉を伸縮させて「筋肉を強くする」働きが期待できます。
もともとは腰痛の治療やスポーツ選手の筋トレに使われていましたが、顔のリフトアップに応用させたのが「EMS美顔器」なのです。
2.美容ローラーと何が違う?
●コロコロローラー
●パタカラ
●PAO
などの『美容グッズ』と『美顔器』って、どう違うのでしょうか?
わざわざ、いいお値段がする美顔器を買う理由が、今ひとつピンと来ない方もいるかと思います。
『ローラー』タイプと美顔器の違い
顔をコロコロするローラータイプのものは、安くてどこでも購入できます。
たしかにマッサージする感覚で気持ちいいのですが、筋肉に直接届けるには”かなりの力が必要”です。
「皮膚」の下に「皮下脂肪」、そのさらに下に「筋肉」があるのです。
あまり力を入れすぎると皮膚にあるコラーゲンが断裂して、皮膚を痛めてしまいます。
『口に加える』タイプ
パタカラやPAOなど、口にくわえて「自力で筋肉を動かす」タイプのものです。
“皮膚に触れずに鍛えられる”という点では、マッサージタイプより優れていますが、
●無駄なところに力が入って、”口周りの筋肉痛”になりやすい
●“頬周りの筋肉”しか鍛えられない
(二重あごや目の下などには意味がない)
といったデメリットがあります。
美顔器なら「狙った場所にダイレクトに」「無駄な力を与えずに」筋肉を鍛えることができます。
皮膚には刺激をあたえずに、電流を直接「筋肉」に届けて鍛えられるのがEMS美顔器なのです。
3.マイクロカレントや超音波の美顔器と、どう違う?
美顔器でよく目にするのは「リファカラット」のマイクロカレントや「エステナードソニック」の超音波美顔器ではないでしょうか。
マイクロカレントも超音波美顔器も、どちらも電流を流すものですが・・。「届く場所」が違います。
○EMS(低周波) =『筋肉』を直接動かす
○超音波 =『皮膚』に細かな振動
○マイクロカレント=『細胞』に電流を流し、活性化
顔の「筋肉」を鍛えられるのは「EMS」だけなのです。
参考までに、美顔器のタイプ別に特徴をまとめてみました。
種類 | 筋肉を鍛える効果 | |
---|---|---|
超音波 | 皮膚に美容成分を浸透 (代謝UP) |
× |
イオン導入 | 皮膚に美容成分を浸透 (栄養補給) |
× |
レーザー | 熱で刺激し、肌細胞を活性化 |
× |
LED | 熱で刺激し、肌細胞を活性化 (レーザーより安全) |
× |
ローラー | マッサージで肌表面から筋肉に刺激。 |
△ |
口に加える | 顔を動かして筋肉に刺激 |
△ |
EMS (低周波) |
電流を筋肉に流して刺激 |
○ |
4.EMS美顔器のQ&A
EMS美顔器について「ここが気になる!」ところをまとめてみました。
EMSは危険?電流による副作用は?
EMSは微弱な電流を流すものなので、「顔に電流を流しても大丈夫?」「肌を傷めたりしないの?」と心配になる方もいるかもしれません。
「顔に電流を流しても大丈夫?」と思うかもしれませんが、もともと人間の体には生体電流といって弱い電流が流れているのです。
生体電流よりもはるかに弱く、筋肉だけに刺激を与える「EMS」は使い続けても何の悪影響もありません。
ただ、美顔器に定められた使用時間を守ることは必須です。指定された時間をやぶって長時間続けると、筋肉に負荷がかかりすぎて傷める恐れがあります。
「肌への影響」ですが、顔用に開発されたEMSであれば、お肌を傷めることなく使うことができます。
肩など全身用に使うものを、顔に使うのは危険です。
皮膚や筋肉の厚みが、全身と顔で違うからです。
Q.どの美顔器も、専用のジェルがあるけど・・高いので「手持ちのジェル」じゃダメ?
専用のものを使うのと使わないのとで、効果に差がある?か気になるかと思います。
専用のジェルって高いですよね・・
手持ちの乳液やジェルだと、使っていると”乾きやすい”というのがあります。その場合は、たっぷりと顔に付けてあげれば問題ないでしょう。
Q.頬のたるみは、美顔器でどう鍛えればいい?
ほうれい線など、頬周りのたるみには「頬筋(きょうきん)」と「頬骨筋(きょうこつきん)」の2つの表情筋を意識して鍛えるのが効果的です。
口角からまっすぐ後ろ、耳たぶの下までを走っているのが「頬筋(きょうきん)です。口角から水平に美顔器を当てていくことで、頬周りのたるみを(=ブルドッグ顔)を防ぐことができます。
ほうれい線と目の下の間を結ぶのが「頬骨筋(きょうこつきん)」です。ここの筋肉が衰えると、ほうれい線ができやすくなります。
ほうれい線から目の下まで、下から上へと「引き上げる」ように使いましょう。
Q.目元に美顔器を使っても大丈夫?
「目の周り」は大丈夫ですが、眼球に直接刺激を与える使い方は止めましょう。眼球にふれない範囲で使えば、まったく問題ありません。
ちなみに管理人(私)は、「こめかみ(目尻)⇒まゆの上⇒目の下の骨が出た場所」をグルグル円を描くように使っていますが、目元に不調を感じた事は一切ありませんでした。
5.EMS美顔器を選ぶときのポイント
●価格の相場は「2~3万円」
●EMSの機能に特化したものを選ぶ
価格の相場は「2~3万円」
EMSの美顔器も安いのから高いものまでいろいろありますが、安いものほど「EMSの機能が弱い」ので注意しましょう。
安いのはEMSの性能が悪いものが多く、私は某大手メーカーの5000円くらいする美顔器を使いましたが、「本当に動いているの?」というくらい性能が悪かった経験があります・・。
ちゃんと鍛えられているかどうかは、「使った時のお肌が動く感じ」「使った後の心地よい”ハリ感”」で判断できます。
EMSの機能に特化したものを選ぶ
美顔器には、いろいろな機能が搭載されているものがありますが・・できるだけ機能を絞り込んだものを選ぶようにしましょう。
EMS・LED・コアパルス・・などと色々な機能を一つの美顔器におさめると、一つ一つの性能が弱くなってしまうからです。
わたしたちが一番使いたいのは「EMS」機能です。一つの機械にあれもこれも詰め込むと、EMS自体の働きが弱くなるので注意を。