写真写りが良い時と悪い時の違いは?老けて見えるのはどうして?
どうして、自分で撮ったものは可愛く映るのに、人が撮った写真は老けて見えるんだろう・・
自撮り、友達と写真、証明写真・・いろいろな場面で、自分の顔を見る機会があると思います。
自分がイメージしている自分の顔と、あまりにかけはなれていて「えっ?これが私?」とビックリすることありませんか。
でも、夜に鏡で見る自分の顔は、悪くないのに・・おかしいと思いません?
一体、どっちが本当の自分の姿なんだろうって。
たまたまお肌の調子が良いから?人間の顔はコロコロ変わるから?「いいえ、違います」。
可愛く映る時と、ブスに映る時があるのは、ちゃんと理由があります。
これを知っておけば、もっと普段からの写真写りを意識するようになって「老けた自分」にショックを受けずに済むかもしれませんよ。
1.どうして、写り方が良く(悪く)なるの?
お肌の調子がよいから、映りがよくなる。メイクがばっちりだからよくなる。
たしかに、お肌の調子も少しは影響しますが、一番の「キモ」となる場所があります。
「光の当たり方」がすべてなのです。
つまり、あなたがどの角度から光を受けているかで、写真写りはほぼ決まってしまうのです。
写真には逆光と順光があります。逆光は光に向かって撮影で、その反対が順光です。
逆光、つまり「光を正面に受けた状態」でとるのが、綺麗に映る最大の秘訣なのです。
2.どうして、光を正面から受けた方がいいの?
光を正面からあてることで、「影や凹凸を飛ばして映せる」からです。
お肌が老けて見えるのは、目の下のクマやゴルゴ線、ほうれい線といった「たるみ線」が主なものです。あとはお肌のくすみもそうです。
正面から光を当てることで、たるみでできた凹凸が目立ちにくくなります。くすみによる暗さも飛ばされて、明るくきれいな肌として映りやすいのです。
その証拠に、女優さんやモデルさんが雑誌の撮影やドラマを撮る時に「女優ライト」というのがあります。正面から反射板と大型のライトを照らして撮影する姿、テレビで見たことありませんか?
あそこまで極端な光でないにしても、日常の撮影では「光」を受けて撮影します。正面から光を受けるか後ろから光を受けるかによって、見た目印象は大きく変わるのです。
後ろや斜めから光を当てると、顔の凹凸の影が強調されてしまいます。目の下のたるみクマだったり、ほうれい線だったり。頬がくぼんだ部分が目立ったりするのです。
「この疲れたおばさん顔、だれ?」というのは、たるみが強調されているからなのです。
3.「良い顔」「悪い顔」にとれるシチュエーション
わたしたちの日常生活で、今までお話した理屈をあてはめてみましょう。
プリクラ、スマホ、電車の鏡越し、証明写真、免許証・・探してみればいろいろあります。それぞれのシチュエーションについて、「良い顔」が撮れやすいかどうかを紹介します。
電車の鏡越し
職場から電車にのって、ふと視線を窓の外に向けたら・・「悪い顔」がそこには立っています。
地下鉄でもJRでもいいのですが、乗り物にのって鏡を見るとき、電車の照明はわたしたちの「後ろ側」にあります。
つまり、光を後ろから浴びながら鏡を見ているのと一緒なのです。顔の凹凸や影が強調されるので「お疲れ顔」に見えてしまいます。
乗り物に乗る自分の姿は、ショックを受けるのできるだけ見ないようにした方がいいかもしれません・・。
免許証の写真
免許証の写真、バッチリとれたという人はかなり少数派だと思います。
それもそのはず、試験場でとる写真は美しくとるためのものではなく、誰なのかはっきり確認するために撮るものだからです。
正面からも背面からも光があたっていません。「老け顔」が強調されることもないですが、だからといって綺麗にとれるわけでもありません。
どちらかというと「素」の状態が一番わかりやすい写真と言えるかもしれません。
街中でとる自動証明写真
免許証よりはマシか、あまり変わらないレベルです。
特段光をあてるようなつくりにはなっていませんので、あくまで素の状態を映し出すような設定なのです。
写真屋さんでとってもらう証明写真
入学式、卒業、子供の七五三・・節目節目を写真屋さんでとってもらう人は多いのではないでしょうか。
普段の自分よりも、2割増しくらいできれいに撮れる技術があります。撮影するときに、よ~く前方を見てみてください。正面からの光をあてるために反射板を使っています。
写真屋さんは「きれいに見せる」ためにとる場所ですので、当然といえば当然ですが。
プリクラ
言うまでもないかもしれません。「プリクラ補正」で、実物の何倍もかわいく撮れたりします。
正面上から強烈な光で被写体の凹凸を飛ばします。しかも近い距離なので、よりお肌は白くきれいに見えてしまうのです。
プリクラと実物の差がありすぎると、男性からはがっかりされるので注意しましょう。
自撮り
インスタやフェイスブックに乗せるために自撮りをすると、たいてい自分はきれいにうつります。
光の加減もありますが、無意識に自分の光の当たり方がもっともよくなるように角度を変えているからです。
カメラと被写体の距離が近いので、より光の影響を受けやすいというのもあります。
正面の少し上からフラッシュをたいて、上目遣いでとると完璧です。
友人がとる写真
友達同士の集合写真ですと、イマイチ・・という方も多いかもしれません。
集合でとると光を受ける距離が遠くなるという点と、写真写りが良くなるように角度を自分で変えられないので陰になって映りやすいというデメリットがあります。
4.写真写りをよくするポイント
シチュエーションによって、「良く映りやすい・映りにくい」というのがお分かりになったかと思います。
では、悪いシチュエーションでもそれなりに見えるようにするには、どうすればよいのでしょうか。
あらかじめ、角度を研究する
あらかじめ、「自分はどの方向から、どの顔向きでとれば綺麗に映るのか」を鏡の前で練習するというのも一つです。これを意識するのとしないのとでは、写り方に雲泥の差がでます。
ただし注意点は、無意識のうちに「キメ顔」をしている点。少しぼけっとしたような、ゆるんだ表情で角度を探していくのがコツです。そうでないと実際の自分とのギャップが出ます。
メイクは少し濃い目にする
あらかじめ、撮影する日がわかっているのであれば、ワントーン肌色をあげてのぞむくらいでちょうどいいでしょう。
自前のライトを用意する
証明写真など、一人でとる用途に限られますが、スマホにとりつける「自撮りライト」だったり、手で持てるくらいのライトを下からあてたりすることで、影を飛ばすことができます。
老けて見えたり、かわいく見えたりするのはあくまで「光の当たり方」です。その点を踏まえて、必要以上に自分を過小評価せず、自信をもって毎日過ごしていきたいものです。