顔の脂肪によるたるみをケアしたい|真皮の空洞化にはコラーゲンがカギ

顔のお肉が多くて、脂肪で垂れ下がっている・・どうやってケアしたらいいの?

人によって脂肪がつきやすい場所・つきにくい場所というのはどうしてもあります。

顔が特に肉付きがよくて、どんどんたるみが目立っている・・という方もいるのではないでしょうか。

スキンケアでハリを取り戻そうとしても、限界を感じているかもしれません・・。

皮下脂肪が多くて「たるみ」が出ている場合、どういうケアをすればよいのかをお話ししていきたいと思います。

1.皮下脂肪がたるみを悪化させる

皮下脂肪が多くてたるんでいる場合、「真皮の空洞化」が起きている可能性が高いのです。

真皮の空洞化とは、その名の通り皮膚の「真皮」が減少してスカスカになってしまうことを指します。

穴の開いたチーズをイメージすると、わかりやすいかもしれません。

真皮は弾力を生み出すコラーゲンや、うるおいを保つヒアルロン酸がありますが年々減少していきます。

真皮のコラーゲン・ヒアルロン酸が無くなった分、「皮下脂肪」に置き換わっているのが今のお肌の状態なのです。

わたしたちのお肌は、「皮膚・皮下脂肪・筋肉」の3つの層がサンドイッチのようになってできています。

加齢により皮膚がスカスカになり、すぐ下にある皮下脂肪に攻められて、皮下脂肪の割合が多くなっているのです。

皮下脂肪が多いと、どうしてダメ?

皮下脂肪の割合が増えると、お肌は「たるみ」やすくなります。

なぜなら、真皮よりも皮下脂肪の方が「弾力が弱い」からなのです。弾力とは、指で押したら戻る力もことを指します。

真皮の弾力は、コラーゲンが作り出しています。ベットのマットに入っているスプリングのように、押したら跳ね返る弾力を作り出しているのはコラーゲンなのです。

皮下脂肪にはスプリングのような働きはありませんから、指で押してもそのまま沈みます。跳ね返る力がないので、たるんだ時にそのまま重力に負けて垂れてしまうのです。。

たるみが出たからといって、ただスキンケアをしても、美顔器やマッサージをしても意味がないのは、こうしたお肌の事情があるからなのです。

では、どうやってたるみをカバーすれば良いのでしょうか。

2.脂肪たるみをケアする2つの選択肢

脂肪によるたるみをケアするには、大きく分けて2つの方法があります。

○美容整形

○コラーゲンを増やすケア

美容整形によるケア

「脂肪吸引」して、たるみを取り除くケアです。もっとも早く確実にたるみをとりたい方に、向いています。

パーツ別に、脂肪吸引のやり方を紹介します。美容整形を今すぐ考えていなくても、今後の参考になるかと思いますので、ぜひチェックしてみて下さい。

頬の脂肪吸引

脂肪吸引で、もっとも症例数が多いものです。頬が下がってブルドッグ顔になるのを防ぐものです。ほうれい線、マリオネットラインなどの「たるみ線」に対しても有効なケアになります。

耳たぶの裏に切り込みをいれて、カニューレ(吸引管)を入れて脂肪吸引をスタートさせるのが一般的です。

耳の裏から頬までは距離が近いので、手術がやりやすいようです。局所麻酔をして、痛みがないように行います。

時間は20分から30分くらいで両頬が終了します。

術後は2週間から1ヶ月かけて、すっとした頬周りを取り戻していく形になります。そのため、周りの人から明らかに手術してきたとはバレにくいようです。

デメリットは、術後2週間までは腫れやむくみが出やすいということ。ドクターの腕によるところが大きく、腕が悪いと脂肪をとりすぎて「頬がこける」こともあります。

費用の平均:20~30万円

目の下の脂肪吸引

目の下がたるんで、目にクマができたように見えるのは避けたいもの。

眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる、眼球の下の脂肪がはみ出すことでたるみがでます。

まぶたの裏側を切開して、眼窩脂肪を取り除くケアになります。普段見えない場所ですので、術後も手術跡が目立ちません。

目の下をあかんべーした状態にし、局所麻酔で無痛の状態にしてから手術します。

頬周りと違い、脂肪を抜くのは早く終わります。手術時間の平均は10分程度です。

術後の腫れ・むくみ、皮膚のたるみなどが副作用として出るリスクがあります。頬同様、ドクターの腕によるところが大きいため、実績豊富な病院を選ぶようにしましょう。

費用の平均:10万前後

顎(フェイスライン)の脂肪吸引

二重あごを改善したい方

引き締まった小顔になりたい方

頬の膨らみやあご下の脂肪が気になる方

ぽっちゃり、丸顔をシャープな輪郭にしたい方

頬に次いで人気の美容整形が、フェイスラインのお肉をとる手術です。

耳の裏側もしくは、あごの目立たない部位からカニューレ(吸引する管)で脂肪を吸引していくやりかたです。

お肉が多い場所ですので、頬や目の下よりも時間はかかる傾向にあります。

1ヶ月くらいかけて徐々に吸引した分だけ痩せてきますので、いきなり顔周りがスッキリする、という不自然さを周りには与えません。

脂肪細胞自体を取り除いてしまいますので、元に戻ったり(リバウンド)する心配はほとんどありません。

術後3日間はお風呂もシャワーも入れません。腫れや内出血が出るケースもあります。

費用の平均:10~30万円

ちなみに、頬+フェイスラインのように、いくつかのパーツを組み合わせて手術を受けたい場合は、費用がその分プラスされていきます。

コラーゲンを増やすケア

美容整形はどちらかというとハイリスク・ハイリターンのようなケアかもしれません。

自宅で安全にケアされたいのであれば、コラーゲンを増やすケアをするというのも一つです。

コラーゲンを復活させることで、スカスカになった真皮をうめて、皮下脂肪の割合を減らしていくというケアです。

コラーゲンを直接増やすことは出来ませんが、コラーゲンを生み出す「元」を活性化させることはできます。

コラーゲンを生み出す元になる「繊維芽細胞」が復活できれば、コラーゲンだけでなく水分を蓄えるヒアルロン酸も増えて皮膚全体にハリが生まれやすくなります。

お肌のコラーゲンを増やす方法 >>