顔のたるみを解消する3つのケア|自分のたるみのタイプを知ろう
頬や目の下、いろいろな場所がたるんできた・・何から手を付ければいいんだろう?
年齢とともに、確実にやってくるお肌の老化。人によってお悩みこそ違えど、深刻なものだと思います。
とりあえず「たるみ」ケアとして、マッサージをしている方も多いのではないでしょうか。
何もしないよりはやった方がいいのですが、闇雲にケアしても思うような効果をあげるのは難しいかもしれません・・。
わたしたちは、どうしても「どんなものを使えば良いか?」にばかり目がいきがちです。
美顔器がいいのかな?
スキンケアで潤せばいいのかな?
リフトアップする器具がいいのかな?
道具はあくまで手段であって、それよりももっと大事なことがあります。
お肌のどこを鍛えれば、たるみが解消するのかご存じでしょうか?そこをしっかり抑えて、ご自身の肌状態にあったケアをしないとお金を無駄にしてしまうかもしれません。
失敗しないための「たるみケア」について、お話ししていきたいと思います。
1.たるみのタイプ別、解消法
「たるみ」といっても、みんながみんな同じタイプのたるみではありません。
皮膚が衰えてたるみが出来た・・と思うかも多いですが、実は「皮下脂肪」のつき方で、たるみのタイプは異なるのです。
○皮下脂肪が少なくて、たるみが出るケース
○皮下脂肪が多くて、たるみが出るケース
順番に見ていくことにしましょう。
皮下脂肪が少なくて、たるみが出る
もともと顔の肉付きが良くない方が「たるむ」と、頬が「こける」「やつれる」「窪む」などの症状がでます。
皮膚の老化により垂れてしまうのですが、元々の皮下脂肪が少ないために、皮膚の内側に”めりこむ”ようになったのがこのパターンの特徴なのです。
げっそりした不健康な印象を与えてしまい、年齢よりも老けて見えやすいのです。もともとやせ形で、皮下脂肪がたまりにくい体質の方に多く見られます。
○皮下脂肪を増やす
○皮膚の弾力を取り戻して、垂れるのを防ぐ
この2つが有効です。
顔の皮下脂肪が増えれば、たるみが出ても内側にめりこむことはありません。皮膚に弾力がでれば、そもそも垂れ下がることはなくなります。
皮下脂肪が多くて、たるみが出る
一般的な「たるみ」のパターンです。「ほうれい線」「ゴルゴ線」「マリオネットライン」などのタルミ線や、目の下のたるみ、フェイスラインのゆるみなどが症状としてあげられます。
皮膚の弾力不足で、たるみが出るのは先程のパターンと一緒です。ただし、皮下脂肪が多いので肌の内側にはめりこまず、そのまま重力にまけて下に垂れ下がる形になります。
「きんちゃく袋」のように、脂肪が袋に詰まっているようなイメージです。
たるみが悪化するとブルドッグ顔のようにもなり、顔が大きく”だらしがない”印象を与えてしまいます。
○皮膚の弾力を取り戻して、垂れるのを防ぐ
○筋肉を鍛えて、底から持ち上げる
この2つが有効です。
脂肪吸引でもしない限り、皮下脂肪を取り除くのは難しいです。元々のお肌の弾力を復活させつつ、土台になる筋肉を鍛えて、脂肪が下に流れ出ないように「底上げ」するとよいでしょう。
それぞれのケアについて、具体的なやり方を紹介します。
2.たるみを解消する3つのケア
どんな道具を使うかよりも、お肌のどの場所を鍛えるのか?を意識しましょう。
お肌は「皮膚・皮下脂肪・筋肉」の3つがサンドイッチのようにくっついてできています。
たるみの状態やご本人の肉付きの状態によって、それぞれやるべきケアは異なります。
○「こける」「やつれる」「くぼむ」→皮膚と皮下脂肪のケア
○「たるむ」「ゆるむ」→皮膚と筋肉のケア
を重点的に行いましょう。
皮膚のケア
弾力不足の原因である「コラーゲン」を復活させるケアをするのが一番よいです。
コラーゲンはお肌の真皮にあり、年とともに数も減り古いものばかりになります。コラーゲンはお肌の「押したら跳ね返る」スプリングの役割をしているので、働きが鈍くなると重力に負けてたるみます。
コラーゲンはスキンケアでは届かないので、食べ物やサプリメントを使ってコラーゲンの生成をサポートします。
「口からコラーゲンを入れても意味がない」という話を聞いたことがあるかもしれません。コラーゲンを入れても直接お肌のコラーゲンにはなりませんが、コラーゲンを作り出す繊維芽細胞を活性化します。
つまり、コラーゲンをとると、新しいコラーゲンが生まれやすくなるので、意味がないということはありません。
ただしコラーゲンは体への吸収率が悪いので、細かく加工した「ペプチド化」にしたサプリを飲むと効率が良いのです。
皮下脂肪のケア
皮下脂肪を減らすことは、日常のケアでは難しいです。美容整形をするのであれば、話は別ですが。
もともと顔の皮下脂肪が少ない方は、食生活や体質改善をすることでケアできます。
もちろん、皮下脂肪は顔だけ狙ってつけることはできません。そのため、体全体をふっくら太らせるというケアになります。
顔だけ太りたくて、上半身や下半身は無駄にお肉をつけたくない・・というのなら難しいかもしれません。
あくまで、顔も全身も皮下脂肪が少ない方ですと、食生活と体質改善をする意味があります。
普段の食事は、炭水化物やタンパク質よりもエネルギー効率の高い「脂質」中心の食事を心がけましょう。
また、皮下脂肪が少ない人は、「栄養の吸収率」が悪いケースが多いので、吸収率を高めることも大事です。
参考:栄養の吸収率を高めるには(姉妹サイトのページへ)
筋肉のケア
顔には「表情筋」という筋肉が張り巡らされています。皮膚や皮下脂肪の下にある、土台となるのが表情筋です。
普段から表情を動かすことが多い人ほど、筋肉の衰えを食い止めることができています。顔も全身も、筋肉は使うほど鍛えられ、なまけるほどやせ細ってしまいます。
加齢により筋肉の働きが衰えると、筋肉が「やせて」いきます。皮下脂肪が多い方ですと、皮下脂肪の圧力に負けてそのまま下に垂れ下がってしまいます。
筋肉を鍛えれば、皮下脂肪が垂れてきても「支えるチカラ」があるので目立たなくなるのです。
筋肉を鍛えるには、マッサージで直接皮膚を触れるのはおすすめできません。表情筋は力加減が難しいので、筋肉の上にある皮膚に負荷がかかりすぎるからです。
パタカラやPAOなどの器具も人気ですが、負荷が強いので続けられる挫折する人も多いです。
少々お値段はしますが、表情筋を鍛える美顔器を使うことをおすすめします。パタカラを途中で投げ出した私でも、お風呂に入る前に5分使う習慣がもう5年も続いています。
狙った部分に直接あてるだけで、奥の筋肉に刺激を与えて効率よくケアできます。