意外と知られていないコラーゲンの隠れた効能

コラーゲンは、お肌のハリをもたらすだけではありません。コラーゲンが増えることで、美容や健康の面でさまざまなメリットがあるのです。

ここでは、わたしたちがよく知っている「コラーゲン」以外にも、どのような働きをしているのかをまとめてみました。

1.髪を健康にする

コラーゲンはお肌だけでなく、髪や爪の元にもなっています。そのため、コラーゲンペプチドを食べると髪の毛が太くなることが明らかになっています。

単なる「見た目の印象」ではなく、毛髪の太さを測る機器で調べたところ、数値が大幅に改善したというので間違いのないところでしょう。

髪にコシがでた、まとまりや指通りがよくなったなど、参加者の主観によるものでも、髪がよくなったことを実感する結果となりました。

コラーゲンペプチドが毛母細胞に働きかけ、毛髪の代謝にもプラスの影響を与えているのではないか、という説が有力です。

2.爪が強くなる

コラーゲンペプチドをとることで、爪の状態が良くなったという研究結果もあります。

二枚爪が改善した・爪が割れにくくなった・変な筋や線が消えた・爪の色が健康的になった

髪も爪も、タンパク質からできています。コラーゲンペプチドをとることで、爪を生み出す細胞が活性化したと考えられています。

皮膚に比べると研究途上のものですが、効果は期待できるといえるでしょう。

3.強い骨をつくる

骨と言えばカルシウムと連想されるかもしれませんが、本当に強い骨は「コラーゲン」が必要なのです。骨はただ硬いだけだと意外ともろいもので 、適度なしなやかさがないと逆に衝撃に弱いという特性をもっています。

コラーゲンは皮膚の弾力をつくりますが、骨の20%を占めており、鉄筋に張り巡らされた網の目のように存在しています。

コラーゲン不足になると、骨を内側から支えることができず、骨折しやすくなりやすいのです。

意外なことに、皮膚だけでなく骨も生まれ変わっています。1年度数パーセント程度ですが、色々な部分が交代交代で新しくなっているのです。コラーゲンが劣化することで、その生まれ変わりも鈍ってしまうので強度が弱くなっていくのです。

ここでもコラーゲンペプチドが活躍します。コラーゲンペプチドを投与すると骨密度の低下を抑えられて、骨を丈夫にするだけでなく骨粗しょう症の予防にも繋がってくるのです。

皮膚ほど研究が進んではいませんが、コラーゲンペプチドが骨を作り出す骨芽細胞を活性化し、骨の代謝が進むと推測されているのです。

4.その他

コラーゲンは、膝関節の痛みを軽減する

中高年を迎えると、関節痛でお悩みになるケースも増えてきます。膝の曲げ伸ばしがスムーズにいかない、歩くのが大変・・そして膝関節の痛み。歩きたいのに思うように歩けないのは相当なストレスになってしまいます。

関節はそもそも、骨と骨をくっつけて、スムーズに動かすために働きます。骨と骨の表面は軟骨で覆われていて、なめらかに動くようにクッションの役割を果たしています。

関節痛が起こるのは、軟骨がすり減ってうすくなったり、軟骨を支える骨が変形するといったことが考えられます。要は「軟骨のクッション機能が 低下」することで痛みがでてくるのです。

加齢により軟骨細胞が減少するため、クッションが薄くなるのがもっとも大きい原因なのです。

コラーゲンペプチドは、骨と同じく関節の軟骨に働きかけて減少や変形を食い止める作用があることが、研究の結果明らかになっています。

コラーゲンは、筋肉にも働きかける

コラーゲンの力は、皮膚や骨、関節にとどまりません。筋肉にも作用することがわかっています。

コラーゲンペプチドを食べることで、筋肉量の減少を抑えて維持する働きがあります。アスリートだけでなく、一般人の健康な体作りにも役に立つ
のです。

体の筋肉量が多いほど、体の基礎代謝があがり痩せやすくなります。体温があがるので冷え性などの改善にも繋がります。女性で筋トレを日々して
いる方は少数だと思いますが、適度な筋肉をつけることで健康面にも好影響を与えるのです。

コラーゲンは、歯周病にもよい

まだ研究途上の分野ですが、コラーゲンペプチドは歯茎を強くする働きがあることが認められています。

男女問わず多くある歯周病は、歯の内部の組織が炎症によってもろくなるものです。炎症を起こす原因は細菌の感染です。

歯が抜けやすくなるだけでなく、口臭の原因にもなるので厄介なものなのです。コラーゲンペプチドによって歯周病に負けない強い歯をつくる元に
なるのです。

コラーゲンは、生活習慣病対策にも

コラーゲンは、皮膚や骨だけでなく血管を作る成分の一つです。年齢とともにコラーゲンが劣化し、固くなっていきます。皮膚と同様に弾力が失われてしまうので、血液が通りにくくなるのです。

慢性的な血行不良になり、血液が無理に通ろうとして、血液が通る圧力が高まります。強い力で血液が通るこの状態を「高血圧」といい、高血圧によって動脈破裂や心筋梗塞(心臓の血管が詰まる)などのリスクが高まるのです。

コラーゲンペプチドを積極的に摂ることによって、コラーゲンを作り出す力が高まり、弾力のあるしなやかな血管を取り戻せるようになります。また、血管が収縮するのを抑える働きもあるといわれています。

さらに「血糖値」の上昇を抑える作用も確認されています。

美容の面だけでなく、健康の面においても新しいコラーゲンは必要不可欠なのです。

5.効果が確認された研究結果まとめ

現時点で、コラーゲンを細かくした「コラーゲンペプチド」の経口摂取による実験で効果が認められたものをリストアップしておきます。

●お肌の水分量(角質水分量)が増加し、乾燥肌が改善

●肌のハリ、弾力がアップ

●隠れシミへの軽減

●紫外線による肌への障害を抑制

●皮膚老化の防止に効果

●繊維芽細胞が増加、真皮のコラーゲン繊維形成の促進

●骨密度が改善

●ヒアルロン酸の合成が促進