生コラーゲン化粧品の効果を期待しすぎないで!できることを見極めよう

生コラーゲンの化粧品があるけど、お肌に本当によいものなの・・?

コラーゲンがお肌のハリや弾力を生み出す元であるのは、すでにご存じだと思います。

ところが最近になって「生コラーゲン」を配合した美容液が登場しています。コラーゲンよりパワーアップしてそうで期待できそうなネーミングだと思いますが・・実際はどうなのでしょうか。

もしかすると「生コラーゲン」という言葉で、『過剰に期待』している方がいるかもしれません。

生コラーゲンでできること、できないことをしっかり抑えないと、期待はずれ・・ということになるので注意が必要です。

・生コラーゲンとは、どういうものなの?

・どんな効果があるの?

生コラーゲンについて、正しい知識をお伝えしたいと思います。

1.そもそも生コラーゲンとは?

「生コラーゲン」とは、私たちのお肌の中にも存在するコラーゲンです。こう言うと、わたしたちの体内のコラーゲンと合体して力を発揮しそう・・というイメージを、持つかもしれません。

化粧品に配合されている生コラーゲンは、私たちのお肌のコラーゲンにはなりません。

コラーゲン配合、しかも体になじみやすいコラーゲンだから、お肌のハリや弾力が復活する・・とイメージしてしまいませんか?そのあたりがメーカーの戦略として、上手だなと思います。

まずは、生コラーゲンが私たちのお肌のコラーゲンに合体することはありえない。その点をしっかり押さえましょう。

スキンケアはお肌の角質層にしか届きません。コラーゲンがある真皮に到達することはありえません。もし到達できるのなら、水で顔を洗ったときに顔がパンパンに膨れてしまうでしょう。

お肌にはバリア機能があるので、水分をこれ以上通さないようにしっかりバリアしてくれているのです。メーカーの技術どうのこうのではなく、お肌の構造上難しいのです。

2.生コラーゲン入りの化粧品はここに注意

「じゃあ、生コラーゲンのスキンケアを使うとどんな効果があるの?」

お肌のコラーゲンになるわけではないので、弾力やハリを生み出す力はありません。つまり「しわ」や「たるみ」の改善を期待しても意味がないということなのです。

生コラーゲンの化粧品で期待できる効果は、「お肌に潤いを与える」という点。

普通のコラーゲンを商品化するとバラバラに崩れてしまうけれど、生コラーゲンならコラーゲン本来の形を保ってお肌の角質層に届く。だから潤いをしっかり守れる・・という理屈のようですが。

お肌の角質層には、そもそも「セラミド」が保湿の役割を果たしています。コラーゲンでバリア機能がアップすることもありますが、セラミドそのものがお肌のバリアとして働いています。

あえて生コラーゲンを、お肌の角質層に置いておく理由は、コレといってないのが現実なのです・・。

たしかにメーカーの商品紹介でも、「角質層」に届いてうるおすという表現があることから、過剰な宣伝はしていないのですが。わざわざ生コラーゲンを主成分にする必要があるの?という疑問がわいてきます。

おそらく、「コラーゲン」という名前で美肌になれるというユーザーを取り込もうとしているのではないでしょうか。なんとなく雰囲気でよさそうに見せて、買ってもらうというような。

もちろん詐欺ではないですが、コラーゲンが増えることを期待して購入した人にとっては、期待外れもいいところです・・。

乾燥肌の改善や、お肌に透明感を出したい方にとっては、生コラーゲン化粧品を使う意味はあります。

3.コラーゲンを増やすならサプリを

コラーゲンをおぎなうのなら、スキンケアよりサプリメントがよいです。

「コラーゲンは口から入れても意味がない」という話は、よく耳にするかもしれません。ですが、スキンケアでは100%コラーゲンが増えませんが、サプリにすればお肌のコラーゲンケアはできます。

コラーゲンを細かく「ペプチド化」したものであれば、体に吸収されてお肌の弾力がアップすることは、すでに研究の結果わかっています。

口から入れても意味がないのは、まだコラーゲンをとったらどうなるのかが、わかっていなかった時代の話なのです。

参考:コラーゲンがしわに効果がない説を徹底検証!

「生コラーゲンをサプリにすれば、コラーゲンは増えるの?」と思うかもしれませんが、生コラーゲンでは難しいのです。

口からコラーゲンを入れる場合は、コラーゲンを細かくした「ペプチド状」にしなければなりません。体に吸収される形でなければ、意味がないからです。

生コラーゲンは反対に「コラーゲン本来の形をそのまま生かして、お肌に与えよう」というものなのです。そのため、生コラーゲンサプリだと吸収率が悪く意味がありません。

そもそも、生コラーゲンサプリは韓国コスメなど、海外製のサプリしかラインアップがないのです。

コラーゲンはしっかりと「ペプチド化」したものを摂取すれば、コラーゲンを生み出す「線維芽細胞」を活性化させ新しいコラーゲンを生み出せるのです。

もし、お肌の弾力を本気で取り戻したいとお考えであれば、生コラーゲン入りの化粧水や美容液ではなく、サプリメントを服用することを強くおすすめします。

おすすめの「コラーゲンサプリ」はどれ?